油断するなここは戦場だ

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Twitter で火球→隕石を探そう。(8月7日の火球について)

昨日の新聞記事で、愛知、岐阜、三重で大きな爆発音を聞かれた方が多数いるようです。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100807/crm1008072342021-n1.htm

これとだいたい同じ時間に、火球の情報を集めている web page に(火球掲示板 http://bit.ly/be93gH )滋賀県等を通過する光跡が報告されています。

火球は宇宙空間から落下してくる石が大気との摩擦で高温になって光っているもので、簡単に言えば大きな流れ星です。落ちるときに大きな音がしたり、夜間監視カメラが真っ白になってしまうほど明るく光ることもあります。ハヤブサの画像をテレビで見られた方も多いと思いますが、あんな感じだとおもってくだい。
( 例  http://bit.ly/9BNp6Q  監視カメラの画像 http://bit.ly/d6THDs ) 

流れ星は地上にたどり着く前に燃え尽きてしまうことが多いのですが、火球のように大きなものになるとまれに隕石として落ちてくることがあります。今回いくつか目撃情報はありますが、隕石が見つかったりするでしょか。
(過去に火球と同時に隕石が見つかった例 
http://www5e.biglobe.ne.jp/~shibaya/meteorites/meteorites.html )

光跡がどこを通っていったかわかると、隕石を発見するのに役立ちます。 twitter accound @Ishihara_Y さんが情報を集めてられますので、もしはっきりとした火球をみられた方がいらっしゃいましたらお知らせください。)

追記 前述 火球掲示板では隕石情報をもとに軌跡を割り出そうとしているようです。
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by mihoko_nojiri | 2010-08-08 10:45

左手に常識 右手に生命表:非存在高齢者からホメオパシーまで

東京都で「30年前になくなった111歳のお年寄り」が発見されて以降、113歳非現住老女、その他あっというまに10名程度の非存在の方が発見されて、いっきに「長寿社会疑惑」が持ち上がっている。

かなり極端な推論だとおもうが「たかじんのそこまでいって委員会」で辛坊氏が
「実は4万というのは参考データで、確認取れてる100歳以上は、2万人、(住民基本台帳上の100歳以上のおよそ)半分なんです」
といったという話まできいた。この2万という数字は100 歳ちょうどで表彰された方の数、4万というのは、100歳以上の推計値ということになるが、辛坊氏のおおいに語弊があるしゃべり口から、4万ー2万人=2万人のかなりの部分が嘘ちゃうか、と思っている人が多いと思うので、今日はこのことについて考えてみる。

生命表というものがある。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/20th/sh01.html

これは年齢ごとに、一年の間にどのくらい死んで、どのくらいがまだ生きているか、というデータをもとに、今生きている人があと何年生きると考えられるかを計算したものだ。特に生まれたばかりのあかちゃんが平均してどのくらい生きるかを、現在の死亡率にもとづいて計算したものを平均寿命という。

この表で100歳の人のところを見てみよう。数字は男と女ですごく違うからとりあえず男性のものを採用する。100歳の男性の年死亡率は 0.34869 ということになっている。つまり一年で1/3 が亡くなり、その数が国に把握されているということだ。101歳の年死亡率は 0.371, 102歳は0.394 103歳は0.417とこの年代では年死亡率は年に 0.025づつ上昇し、 105歳では 100歳の時の人数の1/10 以下になる。111歳になると 100 歳の人数の1/1000だ。厚生省の役人が辛坊氏にこたえて「ほとんど亡くなっているだろう」と答えたというのはある意味正しい。人間が100歳越えて生きているというのは、大変なことなのだ。

非存在の高齢者の場合は、死んだとか居所不明の申告がなされていないわけだから、統計上の分類でいけば生存数にカウントされているはずだが、その数は 100歳の方の中の ざっと1/1000以下かな?と考えられる。4万人の高齢者が非存在かどうかを確認するのはあまりにむなしい。105歳、あるいは110歳程度が適切なのだろう。

非存在高齢者から離れて、生命表の真ん中あたりをみてみよう。40歳男性の年死亡率は 0.143%  50歳男性で0.341% 55歳になると0.5% と確実に上昇しているのがわかる。0.5% というのは毎年 200人に一人が亡くなっている勘定である。50あたりから体力が衰えて、以前なら簡単になおっていた病気から回復するのに、思わぬ時間がかかるようになる。がんばりがきかなくなる。自分はまだまだ大丈夫とか病気は寝ていればなおる、という自分の体感を改めないととんでもないことになる時期といえる。

死亡率が低いということは平均寿命や平均余命が伸びることに対応する。

昭和30年の40歳男性の平均余命は 30.85 歳だった。現在これは39.8歳までのびている。0歳の平均余命は63.60から75.56 と14歳以上のびているが、80歳男性は5.25 から 8.22 とほとんどのびていない。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/19th/gaiyo.html

医療の進歩によって、若い人が亡くなる率が大幅に下がり、その部分が平均寿命を押し上げてる一方で、80歳の人の余命は医療が手をだせる余地は少ないといえる。特に生後一年の死亡数は昭和30年に比べて劇的にに改善している。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/19th/zu2.html

先日「ホメオパシー助産院」で有名になった、ピタミン K の出産直後の投与は、このような戦後の医療の進歩による死亡率の低減の一つの例と言えるだろう。ビタミンK欠乏症(頭蓋内出血)の発生率は シロップ投与が一般的になった1990年には 10万人あたり 数名である。一方、1978年~80年の10万あたりの発症率は 18人(0.018%)だ。現在の生命表で0歳から1歳までの死亡率は0.3% であるが、ビタミン K が投与されなければその5% 程度をビタミンK 欠乏症一疾患でまかなってしまうことになる。極端なホメオパシーに影響されて「自然に生きるのが一番体にいい」と考え、「なんとなく怖いから子供を病院に連れて行かない、予防接種も受けさせない」という方は、子供を昭和30年代の死亡率にさらしているということを理解した上で、行動してもらいたいものだと思う。(生存数の年次推移 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/19th/zu3.html)
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by mihoko_nojiri | 2010-08-04 00:59

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