油断するなここは戦場だ

ロールモデル

学生、PD、大学助手と一人で研究にはげんでいるうちはいいのだが、さて子供ができると生活が一変する。今日はその話。

最近は育休も整ってきて1年くらい休むのが普通になってきたが、私は子供が生まれる直前まで働いていて(金曜日、「う〜ん今日はいままでで一番生まれそう」とかいいながら産休の手続きをして、土曜日に陣痛があった。論文が仕上がらなかったのだ。)産休あけから復帰した。場所は家と職場の途中にある無認可の保育園だ。

まず驚いたのが、最初からフルタイムであづけられるというわけでないということだ。「ならし保育」とといって半日からスタートして、だんだん時間をのばしていくというやり方だ。今にして思うと長い研究歴の一週間が半日になるのがどうしてそんなにという気もするんだけど、当時はすごくいらいらした。そもそも保育が終わるのは6時とかだから職場は5時半にはでないといけない。買い物も、出るまでも支度も子供がいれば倍かかる。

もっと根本的に困るのが病気で、冬になればインフルエンザ、水疱瘡のオンパレードだ。最初のうちは7度5分までは預かってくれるというのでちょっと体調不良っぽくても保育所につれていき、熱が下がったとみるやすぐつれていっていた。しかし、どうせ呼び出しをくらい、医者にいくタイミングが遅くなるだけなので、余裕を見た方が特だということがずっとあとになって分かった。

いままでごく当然だと思っていた大学や企業の習慣、たとえば、時間無制限でだれも決断しない会議や、世間の勤務時間外に設定される会議、土曜や日曜にやるイベントや研究室合宿(日曜に保育所なんかやってない)教授が帰れないと帰れない、あるいは、夜中に重要な研究情報がやりとりされる研究室文化、夜中にくる
さほど重要ではない緊急メールは、何らかの形で出産後の生活や研究の障害になる。子供ができれば生活は一変するし決してもとには戻らない。大人は自分の生活をアレンジすることができるはずだが、子供は親を選べない。

あなたが「最大労働時間」で出していたアウトプットを周囲は要求しつづけるかもしれない。だから大事なことは「日々の生活の不便を周囲に語ること」だ。子供がいるとだばたした一日を日頃から周囲に印象づけておくことは、子連れ研究者の不便さを改善するのにかならず役にたつ。周囲はたいして悪気がない場合だって多い。単に経験がないだけなのだ。そして研究のやり方にも何らかの見直しが必要になる。なかなかいい答えがない問題なのだが。
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by mihoko_nojiri | 2011-02-06 08:12 | 自分のこと

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